アキトの履歴書 57

2014.8.28

 
(青年期:一世一代の男の花道へ)
 
 町青年会で幹部仲間に、
 
『今年の祇園祭は山車にひき子を付けて盛大に行う。また、小学校も今年から午後を休みとして頂ける、
  
伝統の祭りに協力をしてもらえる。』
 
との話をして皆で結束を図り、やりがいのある祇園祭にしようとまとまった。
 
それから小学校は14日が半日あがりになるので、保育園も同じように半日で休園として頂くよう事情を話したところ、
 
すでに小学校が半日と決まっていたため、右に倣えで、早速半日あがりと決まった。
 
これで稚児も含めた形で山車と囃し連と親子連れの保育園児、小学校低学年の子供の参加が可能になり、
 
私はとても忙しく、段取りを次々としていった。
 
まず、祭り当日ひき子が取り付く長い縄が必要だったので、営林署に借りに行った。
 
次にカラキヤ商店(仲町にある下駄屋さん)へ行き、
 
『今年からは、青年会員だけでなくひき子を復活させることにしたので、去年の4~5倍の数の花笠が必要となる。
 
ついては、今から急ぎ手配をかけて欲しいのでよろしく頼む。』
 
と、店の主人はびっくりしたが、それは嬉しい悲鳴であった。女性会員には、男子がお囃子の練習をしている間に
 
花笠に付ける花(ピンク色の薄紙でできたもの)を子供らの分まで作ってもらったりと皆が忙しく準備に追われた。
 
2週間は集中してピーヒャラ、ドンドンと境内にある消防の夜警所で真剣に練習に明け暮れた。
 
横笛は個人個人に渡しておき、暇さえあれば練習したものだ。
 
先輩である加藤さん、川手さん、小田切さん、他の何人かも来て指導してくれた。
 
 

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