この素晴らしき世界

2023.9.14

 

私は…私たち大人は、この世界に生きる若い人たちが希望を失わないように、

 

この世界に絶望しないように、できる限りのことをしなくては、なりません。

 

何もせずに、この世界を引き渡してゆくような無責任を、きっぱりと否定しなくてはいけません。

 

この世界には、悪意のある人間が存在します。

 

だけど、私たちの問題は、多くの人たちがそれに気付いているのに、実際には何も変えられないことの方だと思うのです。

 

正しさが口をつぐみ、良心が言葉をのみ込んでしまってきたこと。

 

私たち一人一人の個人と、世界との間にある、えたいのしれない何か。

 

人間関係、職場、社会、学校、規則。時にそれは、友人や家族なのかもしれない。

 

私は、ずっと考えてきて、ようやく気が付きました。

 

そういう、えたいの知れないものに気を取られて、若い人たちがこの世界の本当の姿を、見ることができなくなっているとしたら、

 

それは、不幸なことなんだと。

 

そういう、よく分からない何かに自分を合わせていく必要なんて、ないんです。

 

人は誰でも、自分の人生の選択をする権利を、持っています。

 

その権利を奪うことは、たとえそれが親であっても、許されない。

 

そうでなければ、その人はその人の人生を生きたとは、言えない。

 

分かれ道に差し掛かったとき、どちらの道が正しいのか、その答えは誰にも分からない。

 

だから、自分で決めなくてはいけないのです。

 

自分で必死に考えて、自分の直感を信じて、自分自身で答えを決めて、歩き出さなくてはいけないのです。

 

時に、間違いを犯すこともあるでしょう。

 

そのときも、逃げずに向き合って責任を背負って、自分の足で進むことが大切なんです。

 

自分で後悔して、自分で苦しんで、自分で喜び涙して、生きていくべきなんです。

 

そうやって生きてきた人だけが…、そうやって生きた人だけが、本当に気付くことができる。

 

本当の心で感じることができる。

 

そして、いつかきっと、誰もが同じ思いになることができたら…。どんなにか良いでしょう。

 

この世界は、本当に素晴らしいのだと。

 

ご清聴いただき、ありがとうございました。

 

by 妙子

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