さらなる少人数学級の推進について
2026.6.11
少人数学級には、
児童・生徒一人ひとりの理解度に応じたきめ細かな指導が可能となり、
教員との関わりが深まるなどの利点があります。
しかし、その一方で課題もあります。
学級の人数が少なくなることで、生徒同士の意見交換の幅が狭まり、
多様な考え方や価値観に触れる機会が減少するおそれがあります。
また、人間関係が固定化しやすく、
新たな人間関係を築く機会が限られることも懸念されます。
さらに、適度(てきど)な競争は
学習意欲や向上心を育む重要な要素の一つです。
学校は学力を身につける場であると同時に、
社会に出て必要となる主体性や挑戦する姿勢を養う場でもあります。
少人数化を進めるに当たっては、
こうした教育的な効果への影響についても慎重に考える必要があります。
加えて、現在の教育現場では深刻な教員不足が続いています。
この状況で少人数学級をさらに拡大すれば、
教員確保のため採用を急がざるを得ず、
結果として教員の質の低下を招く懸念があります。
教員の負担軽減については、
部活動の地域移行や外部人材の活用・委託など、
別の手法による改善も進めるべきであると考えます。
以上のことから、
少人数学級の利点は認めるものの、
その課題や教育現場の現状を総合的に勘案すると、
この内容に全面的に賛同することはできません。
よって、本意見書には反対いたします。
(『さらなる少人数学級推進と教職員定数改善のための教育予算確保』と
『義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充』を求める意見書)